岡野歯科医院
根管治療・マイクロスコープ【武蔵小杉駅徒歩1分】完全予約制・自由診療TEL.044-711-8241
役立つ歯のコラム 役立つ歯のコラム

用語解説

「歯石とは」

歯石とは

『歯石』とは歯垢(プラーク)が石灰化して硬くなったものを言います。歯の表面に沈着し、灰白色、黒褐色を呈しています。

歯垢(プラーク)については、こちらの用語集をご覧ください。

石灰化して硬くなり歯にしっかりくっつていますので、歯垢と異なり日々の歯みがき(ブラッシング)では除去することができません。歯科医院にて歯石除去用の器具を使って除去することが必要となります。

そもそも歯石の始まりは歯垢(プラーク)ですから、歯垢の早い段階で細菌を除去することが、いかに歯石を減らすかにつながるのがお分かりいただけるかと思います。

歯石の生成過程と成分

治療時の感染対策が重要通常、食後8時間で歯垢ができはじめます。
その後、歯垢を適切に除去せずに、そのまま放置すると約2日で歯石となります。

歯石は、唾液中のリン酸カルシウムが歯垢(プラーク)に沈着して石灰化します。
成分の約80%がリン酸カルシウムです。残り20%にはタンパク質や炭水化物や細菌の死骸などが含まれています。

実は、歯石が歯周病菌を含んでいるわけではありません。
歯石自体が歯周病を引き起こすというよりも、ザラザラした歯石の表面に細菌が付着し、そこで繁殖していくことでさらに歯垢が沈着し歯周病を起こします。

歯石の分類

歯肉縁下歯石歯石は主に2つに分類されます。
一つは、歯肉より上の歯の表面についている「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」です。乳白色を呈し、歯への付着は弱く、器具で比較的容易に除去できます。

もう一つは、「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」です。
歯と歯肉の溝が深くなったところに付く歯石で、黒褐色を呈し、歯に強固に付着し除去しにくい歯石です。「歯肉縁下歯石」は歯ぐきによって隠れているので、目視で確認することはできません。

歯石の除去

歯石を付かないようにするためには、歯石の元となる歯垢(プラーク)を付着したままにしておかないことがポイントです。
磨き残しから歯石は生成されます。まずは、磨き残しを起こさない正しい歯みがき(ブラッシング)が重要です。

歯石は歯ブラシでは除去できません。歯肉縁上歯石でも歯肉縁下歯石でも歯科医院で器具を使って除去する必要があります。特に歯肉縁下歯石は見えないので、肉眼や拡大鏡(ルーペ)の治療では取り残しが多く歯周病が治りにくい原因の一つになっています。

岡野歯科医院では

当院では、歯周病を予防するために、歯石になる前、歯垢(プラーク)の段階で適切に除去することを推奨しています。そのため、セルフメンテナンスである歯みがき(ブラッシング)指導を強化しています。

適切な歯みがき(ブラッシング)ができていないと、どうしても歯石が付いてきてしまいます。歯石が除去できなければ歯周病の改善は難しくなります。
当医院では、歯石を除去するのに主に『超音波スケーラー』を用いています。

超音波スケーラーは、超音波振動で歯石を粉砕・洗浄しながら除去する治療機材です。刃先であるチップを自由に曲げる事ができたり、極細のチップもあるため、数種類のチップを使い分けて凹凸のある部分も綺麗に清掃することが可能です。状態によってチップを使い分けるため、それぞれのユニット(治療椅子)に3〜4台の『超音波スケーラー』を完備しています。

特に、『歯肉縁下歯石』の歯石除去は困難です。

通常はグレーシーキュレットという手用スケーラーを使い除去します。しかし、この手用スケーラーはピンポイントの歯石の除去ができません。歯根の表面は凹みがあり、その凹みに適合できるチップを使うことができる超音波スケーラーの方が有効なのです。

さらに、歯石除去時にも歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用します。
様々な超音波スケーラーのチップを使いながら、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)で確認し、でこぼこの歯根の凹みでも、正確に歯石をを除去していきます。

一般的には、肉眼やルーペで『歯肉縁下歯石』をとるのですが、実際には見えていないので上手く取れていないというケースが多いです。

そのため当医院では、『歯肉縁下歯石』を除去する際に、歯科用顕微鏡で歯周ポケット内を覗きながら歯石をとります。狭く暗い歯周ポケットの中も肉眼やルーペ(拡大鏡)とは比較にならないほど良く見えます。実際、歯科用顕微鏡を使って歯肉縁下歯石を取るようになってから、以前より歯周病の治りが良くなる患者さんが増えました。

超音波スケーラーと歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を組み合わせて使うことで、歯周病治療のクオリティを確実に上げることができます。

超音波スケーラー

歯科医師

全国で11名の歯科医師・・・・・・・のみ
日本で最も厳しい顕微鏡歯科基準をクリア

顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医・日本顕微鏡学会認定医

根管治療・顕微鏡歯科治療専門 歯科医岡野 眞

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