【お悩み相談】Q14.前歯が茶色く薄くなってきました。どのような治療法がありますか?
記事概要
以前より皆さんから頂く歯に関する不安やお悩みについてブログを通じてお答えさせていただけたらと思い、この度「お悩み」と、その解決法の提案についてコラムを書きました。
1回答:歯の着色と・薄くなった原因を探ってから、対処する必要があります。
歯が茶色く薄くなる原因は複数あります。
特に、前歯となると、歯を見せて笑う時など、非常に気になってしまうかもしれません。
歯が薄くなってしまう原因もいくつか考えられます。
そこで、これらの原因と主な治療法について説明します。対処が適切でないと、同じことを繰り返してしまうからです。
ただし、実際に、お口の中を拝見いるわけではありませんので、確実なことはお話しできません。
一般論として説明していきますのでご了承ください。
2歯が着色する原因
天然の歯は、もともとやや透明感のある乳白色をしています。
しかし、いくつかの要因により、歯が茶色くなってしまう場合があります。
歯が茶色くなってしまう主な原因は以下の4点です。
- (1)むし歯による変色
- (2)歯の神経をとったあとの変色
- (3)歯ブラシによるエナメル質の磨耗や酸蝕症によるエナメル質の減少による象牙質の露出
- (4)お茶やタバコのヤニなどの着色物質の沈着
次は、これらの治療について簡単に説明します。
3歯の着色に対する主な治療
むし歯が原因による歯の着色の場合は、詰め物や被せ物で治療して改善していきます。
歯の神経をとった後の変色は、漂白剤によるホワイトニング、もしくは被せ物治療によって改善します。
過度なブラッシング(歯みがき)によるエナメル質の摩耗や酸蝕症は、詰め物・被せ物治療で改善します。
お茶やタバコのヤニなどの着色物質の沈着は、歯の表面を研磨することにより着色を取り除きます。
また、もう一つのお悩みである『歯が薄くなってきてしまった』という点については、別の原因が考えられますので、以下に解説いたします。
4歯が薄くなった場合の原因と主な治療
歯が薄くなる主な原因には、以下の3点が考えられます。
- (1)過度のブラッシング(歯みがき)
- (2)歯ぎしり
- (3)酸蝕症
薄くなってしまった状況が重度の場合は、いずれも被せ物治療で対処します。
5最後にブラッシングについて
歯が茶色くなったことも、薄くなってきたことも、まずは両方の原因が何かを診断して対処することが必要です。
最後に、ブラッシング(歯みがき)のやり方について簡単に説明いたします。
上記の主な原因に共通するのが、過度なブラッシング(歯みがき)です。
日々のブラッシング(歯みがき)は、自己流で行う人が多く、正しいブラッシング法が身についていない方が多いです。
当院では、むし歯や歯周病の治療の一つとして、正しいブラッシング(歯みがき)の仕方を指導しています。
以下は、当院のブログ記事です。
こちらに正しいブラッシング(歯みがき)の方法とデンタルフロスや歯間ブラシの使い方などをまとめておりますので、ぜひご参考ください。
当院にご来院いただきましたら、歯のチェックと正しい歯みがき(ブラッシング)の仕方をご指導いたします。お気軽にご相談ください。
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