岡野歯科医院
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お悩み相談

【お悩み相談】Q15.根管治療をしたのですが、噛むと時々痛みます。このままで良いのでしょうか?

記事概要

以前より皆さんから頂く歯に関する不安やお悩みについてブログを通じてお答えさせていただけたらと思い、この度「お悩み」と、その解決法の提案についてコラムを書きました。

1根管治療後、噛むときだけ痛みがでてしまう。

数年前に他医院にて神経を抜いて根管治療をした患者さんからのお悩みをいただきました。

根管治療を行った理由は、むし歯の再発とのこと。
再発したむし歯は神経には達していませんでしたが、とても深かったので、根管治療をしたほうがよいとの診断だったようです。(歯の神経を抜く前に、CT撮影をしたが、歯にヒビは入っていないとのこと)

しかし、根管治療後、被せ物治療が終わったのにも関わらず、噛んだときに痛みが生じているとのことでした。
かみ合わせの不具合かと何度も嚙み合わせを調整しても痛みがとれないそうです。

噛まなければ痛みはなく、CT所見からも問題はないとのことでした。

根管治療を行ったにも関わらず、痛みが続くと、とても不安な気持ちになりますよね。
診察をしていないので推測になってしまうのですが、わたしの意見を簡単に述べてみたいと思います。

2感染が残っている可能性

噛む時に痛みが発生するのは、どこかに問題が生じている可能性があります。

根管治療前の状態は、歯根破折がない(歯根にヒビが入っていない)ようですので、この場合だと、①根管のどこかに感染が残っているか、②はぎしり・食いしばりによって噛んだ時の痛みがでていることが考えられます。

もしも、根管治療時にラバーダム防湿をしないで根管治療をしていた場合、根管のどこかにバイ菌が侵入してしまい、感染を起こしたかもしれません。また、奥歯の根管は複雑に枝分かれしていることも多く、その枝の部分に感染した神経の取り残しがある場合にも、炎症を起こして痛みが生じえます。根管が複雑な場合は、特にCTスキャンによる根管の診断と治療用顕微鏡を使った根管治療が必要になります。

以上のように、根管治療の不備や不足が痛みの原因だという可能性もゼロではありませんので、その場合は、再根管治療(もう一度、根管治療を行う)で解決する場合があります。

現在の根管治療に問題があり再根管治療を行う場合は、正しくラバーダム防湿を必ずした上で、CT画像を参考にしながら治療用顕微鏡で根管を視認しながら治療できる歯科医院をお勧めします。

Photo.ラバーダム防湿
ラバーダム防湿

3はぎしり、食いしばりの可能性

もう一つの可能性としては、はぎしり・食いしばりが原因で起こる痛みです。

はぎしりや食いしばりがあると、歯根の周りの歯根膜を慢性的に傷つけてしまい、痛みを発生させてしまいます。

はぎしり・食いしばりが原因の痛みであれば、ナイトガードなどを装着し、はぎしり対策をすると解決する場合があります。

また、最後に補足ですが、被せ物の材質が固すぎると痛みが出ることもあります。被せ物を固すぎない材質に変えてみても良いかもしれません。

Photo.ブラキシズム
ブラキシズム

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歯科医師

全国で11名の歯科医師・・・・・・・のみ
日本で最も厳しい顕微鏡歯科基準をクリア

顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医・日本顕微鏡学会認定医

根管治療・顕微鏡歯科治療専門 歯科医岡野 眞

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