再発させない 詰め物・被せ物治療
当医院の詰め物・被せ物は見た目がきれいなだけではありません
岡野歯科医院での詰め物・被せ物では、すべてマイクロスコープを使用しています。
顕微鏡(マイクロスコープ)を使用することによって、微細な歯の形態を再現することができたり、何より、被せた歯の虫歯の再発を抑え、歯を長持ちさせます。
お口の中にできるむし歯の80%が、詰め物・被せ物と、歯とのつなぎ目にできるむし歯の再発と言われています。歯を長持ちさせるためには適合の良い詰め物や被せ物が必要です。
適合の良い詰め物・被せ物とは、歯との繋ぎ目にすきまや段差のない状態のことです。しかし、ぴったりと合わせることはとても難しく、歯科医師と歯科技工士に高度な技術が要求されます。
歯を長持ちさせる条件については、適合性のページで詳しくご説明しておりますので、ぜひお読みください。
ここでは、皆さんの関心のある審美歯科治療における、詰め物・被せ物の問題点について触れておきます。
最近では、多くの歯科医院で、白い歯の詰め物・被せ物を推奨し、“白く美しい歯を取り戻す!”として審美治療をすすめられると思います。
白い歯の材質・適合性の問題 白い歯の材質・適合性の問題審美歯科治療とは、見た目の美しさを重視する治療ですが、歯を長持ちさせるためには、必ずしも白い詰め物・被せ物が良いという訳ではありませんので、注意が必要です。
審美歯科治療における、白い詰め物や被せ物は、見た目も良く、形も綺麗ですが、逆に歯の寿命を短くする可能性すらあるのです。
どんなに綺麗な白い詰め物や被せ物であっても、『不適合』の状態だと、そこからむし歯を再発させたり、バイ菌が歯の神経に感染したりと、せっかく入れた白い詰め物や被せ物がすぐにダメになることもあります。
実は、白い詰め物・被せ物は歯にピッタリ合わせる(適合性が良い)事が難しい『材質』でできていることが多いからです。
また、審美歯科に用いられる白い詰め物や被せ物の固さも、歯の持ち具合に影響します。
審美歯科治療に用いられるセラミックやジルコニアは、天然歯と異なり硬い材質でできています。よって、詰め物や被せ物が硬い材質だと、天然の歯が負けてしまいます。
そのため、白い歯の詰め物や被せ物は、天然歯より擦り減りにくく、強く当たって負担が掛かってくるのです。
ビッカース硬さ(物質の硬さを表す指標で値が大きくなると硬い)で表すと、大まかに、天然歯の硬さが300Hv・セラミックが500Hv・ジルコニアが1300Hvです。
セラミックとジルコニアは、天然歯より硬いため、長く使っているうちに土台の歯に負担が掛かり、土台の歯が割れたり、歯がグラグラ緩んで歯周病が進んできたり、詰め物・被せ物が壊れたりなどのトラブルをおこしてきます。
実は、天然歯と比べて、セラミックやジルコニアが硬い事によるデメリットについては、あまり歯科医院にて説明されない部分ですが、知っておくべき大切なポイントです。
また、白い詰め物をする治療に、型採りをせずにダイレクトに歯に詰め物をするコンポジットレジン充填があります。
コンポジットレジン充填は、型採りをせず詰め物をするので術者の技量により詰め物の良し悪しが決まります。要は、コンポジットレジン充填の適合性は、充填をする術者の技量と方針(歯にぴったり合わせることが重要と考えているか)がタイトに出てしまうのです。
コンポジットレジン充填も、詰め物なので適合性が重要です。適合性が悪ければ、つなぎ目に歯垢が溜まりむし歯が再発します。
当院の詰め物・被せ物治療
詰め物・被せ物治療(審美歯科治療含む)をできるだけ長持ちさせるために、当院では、精度の高い(適合の良い)を治療しています。
精度の高い(適合の良い)詰め物・被せ物治療とは、型取りから技工までの一連の過程の精度を高め、歯と詰め物や被せ物との繋ぎ目を隙間なくピッタリ合わせるということです。
歯の被せ物および詰め物の治療は、まずは患部の型採りから始まります。細かい所までこだわった、精度の高い型採りこそ、その後の詰め物・被せ物の仕上がりに影響します。
そして、次に大事なのが、詰め物や被せ物を作る技工技術です。いくら高い精度で型取りをしたからといって、その後の技工技術の精度が低ければ歯にピッタリ適合した精度の高い詰め物や被せ物はできません。
実は、歯科技工士さんの技術も差があります。患者さんの歯に良く適合した技工物を作れる歯科技工士さんと連携することも、重要です。
当院では、歯科医師と歯科技工士が連携して適合の良いピッタリ合った詰め物・被せ物をすることでむし歯の再発を極力抑える事に力を入れています。
もちろん、精度の高い型取りおよび技工物を完成させることは容易ではありません。そこで登場するのが歯科用顕微鏡です。審美歯科で使われる詰め物や被せ物は、材質的にも技術的にも歯にピッタリ合わせるのが難しい素材で作られています。
このような適合の難しいケースであっても、歯科用顕微鏡を用いて、最大倍率(30倍)で見ながら治療することで、非常に精度の高い型採りができます。
そして、それを技術力の高い歯科技工士と連携することで、患者さんの歯にピッタリ合う詰め物・被せ物ができあがります。
適切な治療工程・精密な型採り・高い技工技術により、適合が難しい白い素材を使用しても、見た目だけではなく、極力むし歯の再発を抑える精度の良い詰め物被せ物が可能なのです。
また、コンポジットレジン充填についても歯科用顕微鏡を用いて最大限、適合性を上げていきます。
ピッタリ歯に詰まっているか、最大倍率(30倍)で視ながら詰めれば、肉眼やルーペで詰めるより、適合性の良い、むし歯の再発しにくいコンポジットレジン充填をすることができます。
ただ、ここでもう一つお伝えしておきたいことがあります。たとえ、歯科用顕微鏡を使っていても倍率が低ければ、実際はよく見えていません。(当院に導入している歯科用顕微鏡は最大倍率を常に維持しながら患部を見続けることができる顕微鏡です)
また、歯科医師の顕微鏡歯科治療技術そのもののスキルにもばらつきがあります。患者さんのために、適合のよい詰め物・被せ物を提供するには、非常に高い技術が必要なのも事実です。
当院の治療方針はできるだけ自分の歯を長持ちさせることです。むし歯になってしまったら、むし歯を再発させないことがご自身の歯を残す一番の近道だと考えています。出来る限り精度の高い『適合』にこだわった治療をしているのはそのためです。
詰め物の適合性と最小限の歯の削除にこだわった詰め物
ご自身の歯をできるだけ長持ちさせるために
白い歯の詰め物・被せ物治療を行った後は、予防歯科も重要だと考えて、日々診療しています。
白い詰め物・被せ物を入れて『はい、終わり』ではないのです。 治療後の状態の維持がなされなければ、治療の意味がありません。
特に歯ぎしりがある方の場合には、天然の歯より硬い詰め物や被せ物の影響を受けやすいことが考えられるので、注意が必要でしょう。
審美歯科で用いられる硬い材質は、すり減りが追いつかないと、その歯に強く当たり始め負担がかかり歯周病や破折などのトラブルを起こす可能性が高くなってしまいます。
対策としては就寝時にナイトガードというマウスピースを入れる、昼間は食いしばらないように気を付ける、必要に応じて咬み合わせの調整をすることで負担がかかりすぎないようにします。
また、詰め物や被せ物の『適合』『不適合』も詰め物・被せ物を成功させ長持ちをさせるのに重要ですが、歯磨きが上手くできていなければ、どんなに適合性が良くても、その良さを生かすことができません。
まずは、ご自身で予防するためのブラッシングテクニックを身に着けることも重要です。
当医院では、フォローアップとしてブラッシング指導にも力を入れています。
お金を掛けて詰め物・被せ物治療(審美歯科治療を含む)を受けたとしても、入れた詰め物や被せ物が長持ちするとは限りません。
お口の中は、皆さんが想像する以上に過酷です。掛けた費用を無駄にしないためにも、長持ちするための知識武装や実際の対策を事前にしていくことをお勧めしたいと思います。
当院の審美歯科治療について
審美歯科のクラウン・インレーでよく使われるセラミックスやハイブリットレジンは材質的に歯との適合が非常に難しく、将来的にそのすきまから虫歯菌が入り込む可能性が高くなります。
岡野歯科医院では、被せた歯が長持ちすることを第一に考え、マイクロスコープを使用して、できる限り適合の良いクラウン・インレーを作成することによって、虫歯の再発を抑えていきます。
審美性が良く、また精度の高い被せ物に換えることができました。
不適合な銀の詰め物を、適合の良い詰め物に換えることができました
当院の審美歯科治療の動画
料金表
カウンセリング | (内容)顕微鏡による、むし歯・歯周病審査など ・レントゲン撮影 | ¥11,000 |
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精密むし歯治療 (支台築造・仮歯・形成・精密印象・装着・技工料・材料費含む) | コンポジットレジン充填 | ¥55,000〜 |
クラウン | ¥247,500〜 | |
インレー | ¥154,000 | |
ホワイトニング | ¥88,000 | |
歯列矯正 | 小児 | ¥330,000〜 |
成人 | ¥880,000〜 |
※CT撮影は別途33,000円がかかります(※初回のみ11,000円で撮影します)
※各種クレジットカードでお支払いいただけます