岡野歯科医院
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役立つ歯のコラム 役立つ歯のコラム

用語解説

「ドライマウス」

ドライマウスとは

ドライマウスは唾液が減少して口の中が乾燥した状態のことです。
口腔内の唾液量が減少する原因は様々で、口呼吸、ストレスや薬の副作用、全身疾患などがあります。

唾液には食べ物を分解したり、口腔内の残渣物を洗い流す作用や、抗菌作用、歯の表面を再石灰化し修復する作用(ステファンカーブの用語集はこちら)があります。
ドライマウス(口腔乾燥)は、これらの作用が低下している状態であり、口臭、むし歯、歯周病や粘膜疾患、咀嚼嚥下障害、味覚障害、発音障害など様々な疾患の原因となります。
ドライマウス

口腔乾燥(ドライマウス)の原因

①全身疾患
糖尿病、シェーグレン症候群、腎障害、脱水などでドライマウスが発生します。
糖尿病に罹患していると、頻尿による脱水、インスリンの分泌減少、インスリン感受性の低下が原因で唾液腺の分泌低下が起こります。
シェーグレン症候群は自己免疫疾患の一つです。涙腺、唾液腺、関節などで自己の免疫細胞が自分の組織を攻撃し、炎症を起こします。その炎症により唾液腺の細胞が破壊され、唾液の分泌が減少します。
また、過度な嘔吐や下痢、発汗などによる脱水もドライマウスを引き起こします。
② 薬物の副作用
薬の副作用で唾液の分泌が抑制されることがあります。
特に降圧剤、利尿剤および向精神薬などの薬に注意が必要です。
知らないうちにドライマウスを引き起こしている場合もあります。
お薬を内服する際には、ドライマウスなどの副作用は無いか確認しておきましょう。
③ストレス
過度なストレスを感じると交感神経が刺激され、唾液の分泌を減少させます。
緊張した時、口の中がカラカラに乾くのがこの現象です。
これは、交感神経が優位になり唾液の分泌が低下したことに起こるドライマウスです。
④治療による副作用
がんの治療などで頭頚部への放射線治療などを行うと、唾液腺障害が起こることがあります。
これによりドライマウスが起こる可能性があります。
⑤口呼吸
口呼吸でもドライマウスを起こすことがあります。
口呼吸とは、平時の呼吸でも鼻ではなく口を使って行う呼吸です。
鼻疾患や習癖、歯並びの影響で口呼吸になる場合があります。
⑥加齢
加齢により、唾液腺細胞の機能が低下し分泌量が減少することで、口腔乾燥を引き起こすことがあります。
特に高齢者は筋肉量の低下などによって、全身の水分量が減少し脱水を引き起こしやすいため、唾液の分泌量が減少する傾向にあります。

岡野歯科医院では

口腔乾燥は、QOLに様々な影響を及ぼします。特に、むし歯や歯周病は影響を受けやすいです。口腔乾燥は、自覚できていないことも多く、ご自身が気がつかないうちにむし歯や歯周病が進んできていることもあります。

その中で、むし歯や歯周病を予防するためには、口腔乾燥の原因をつきとめ、口腔乾燥の改善が可能ならば対処することが必要です。また、より厳密な口腔ケアが必要なことも多く、日々のブラッシング指導や生活習慣指導を当医院では強化しています。

特に、歯肉が後退して象牙質が露出している歯や、不適合な詰め物や被せ物が入っている歯は要注意です。象牙質は、エナメル質よりむし歯になりやすく、むし歯の進行も早いです。また、詰め物や被せ物が不適合で、つなぎ目が象牙質にある場合は、歯垢がそこに溜まりやすくなり更にむし歯が発生を抑えにくくなります。

特に高齢者の方は、歯肉が後退して歯根露出していることが多く、露出している象牙質に多発性のむし歯が発生してしまうこともあります。

当医院では、詰め物や被せ物の形成、仮歯の作成、型採り、などすべての治療工程を治療用顕微鏡を使って、精度の高い詰め物や被せ物を作成し、歯とのつなぎ目に溜まる歯垢をブラッシングで落としやすくすることにより、むし歯や歯周病のリスクを下げる努力をしています。

口腔乾燥は、お口の健康や機能を維持に影響を及ぼします。とても深刻な問題だということをご理解いただけたらと思っております。

歯科医師

全国で11名の歯科医師・・・・・・・のみ
日本で最も厳しい顕微鏡歯科基準をクリア

顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医・日本顕微鏡学会認定医

根管治療・顕微鏡歯科治療専門 歯科医岡野 眞

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