「覆髄とは」
覆髄とは
むし歯治療において歯の神経を可逆的に保存することは歯の破折のリスクや亀裂の発生リスクを回避することに繋がります。
歯の神経を保存する方法の一つに覆髄法があり、その中にも間接覆髄法、直接覆髄法、暫間的間接覆髄法の3つの治療法があります。症状や状態に応じて適切に治療方針を選択することが大切です。
1.間接覆髄法
むし歯や外傷などのために薄くなった健康な歯質や脆弱した健康な歯質に対して薬剤を貼付することで一層の保護層を設けることで、外来刺激を遮断し歯の神経を安静に保つことに加えてその薬剤により象牙質の形成を促し生活歯髄を保存することを目的として行います。
2.直接覆髄法
外傷などの歯冠破折やむし歯治療で偶発的に露髄(神経組織が露出)してしまった場合で歯髄には感染が生じてない症例に対して適用されます。歯の神経が露出した部分に直接薬剤を貼付して外来刺激を遮断するとともに薬剤の作用により露髄した部分に歯質の形成を促し、歯髄を健康な状態で保存する方法です。
3.暫間的間接覆髄法
深いむし歯のある歯で歯髄が生きていて、感染した歯質を完全に除去すると露髄する可能性がある場合に行います。歯髄にとても近い感染した歯質を意図的に一層残しその上に薬剤を貼付することで感染した歯質の再石灰化と歯質の形成を促した後、残存した感染歯質を除去することで歯髄を健康な状態で保存することを目的としています。
当院の根管治療成功率
日本の根管治療の成功率は30〜50%(失敗率は50〜70%)であり、残念ながら世界的にも決して誇れるものではないという学術データが出ています。世界の成功率に届き、更に超えることを目指すべきと考え、日々診療をしています。
当院の根管治療(非外科的歯内療法)の成功率は96.1%であり、必要に応じて外科的歯内療法(外科手術)を併用した場合には成功率が98.7%に向上します。外科的歯内療法は通常、非外科的歯内療法で治癒しなかったケースに行われますが、当院では非外科的歯内療法で治癒に導けることが多く、外科的歯内療法を必要としないことがほとんどです。さらに、根管治療または外科的歯内療法で膿が治った後には、膿が再発するケースは、ほぼ100%ありません。(術者がベストを尽くしても患者側の生体反応の違いにより、治療の成功率は100%と言い切ることはできませんが、当院では、ほぼ100%に近い成功率を出しています。)
更に当院では、根管治療が成功した状態を維持するために、根管治療後に入れる被せ物も高精度に製作し、細菌の根管への再感染を(コロナルリーケージ)を防ぎます。
根管治療のみならず、根管治療後の被せ物治療も顕微鏡を使って責任をもって作成することにより、予後の良い状態を保つことができています。これらは、当医院の15年間の顕微鏡治療の結果によっても証明されています。
岡野歯科医院では
歯の神経(歯髄)が保存されることにより、歯の寿命を延ばせる可能性があります。歯の神経を取る処置をすると歯が削られて薄くなり歯根破折をしやすくなるからです。また、歯の神経を取られた歯は、咬合力を受ける歯根膜のセンサーが悪くなっていることがわかっており、神経を取られていない歯より、強い咬合力がかかっているのを感じにくく、それが元で歯根破折を起こしやすくなります。
一般的に歯の神経の治療(根管治療)は必ずしも成功するとは限らず、根管治療の失敗により後々痛みがでたり、歯茎が膿んで腫れたりなどのトラブルを起こし、最悪は抜歯になることも多々あります。そういうことから、むし歯が大きく神経に達するむし歯であっても、覆髄処置をすることにより、できるだけ神経を残すことを当医院では心掛けています。
以上のことより、歯を長持ちさせ治療後のトラブルを減らすためには、歯の神経が残っていた方が良いということをご理解いただけたらと思っております。

全国で11名の歯科医師のみ、
日本で最も厳しい顕微鏡歯科基準をクリア
顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医・日本顕微鏡学会認定医
根管治療・顕微鏡歯科治療専門 歯科医岡野 眞