「顕微鏡歯科治療とは」
顕微鏡歯科治療とは
手術用顕微鏡(マイクロスコープ)は、脳神経外科手術や心臓外科手術など、医科の領域でよく用いられる光学機器です。それを歯科領域で用いて行う歯科治療が『顕微鏡歯科治療』です。
欧米では、特に根管治療においては普通に用いられている歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)ですが、日本においては、その導入率は少しずつ上がっているものの、導入している歯科医院はまだ多くありません。それに対して、米国では根管治療の専門医は歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の使用が義務付けられています。そのように、根管治療においては歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の使用は必須となっているいっても過言では無いでしょう。
実は、口腔内はとても暗く、狭く、肉眼やルーペではとても見えづらいです。
そのため、むし歯部分がきちんと取り除かれているかを、細部まで肉眼やルーペで判断することは困難であり、むし歯の取り残しだけでなく、逆に健康な部分でさえも必要以上に削り過ぎてしまう可能性さえあります。
特に、繊細な治療を必要とする歯科治療においては、正確な診断・治療を行うためには術野を確保し、患部を高倍率で拡大、また明るく視認できる歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)が非常に有効です。
今まで、勘や経験に頼って、よく見えないまま行っていた歯科治療が、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使うことで、よく見えるようになり、より治療の成功率を高めることができます。
顕微鏡歯科治療のメリット
- 1. 根管治療において、肉眼やルーペでは見えない根管内の中の細菌感染した神経組織や除去・殺菌できます。
- 2. 歯周病治療において、歯周ポケット内の歯根の表面に付いている歯垢や歯石を正確に除去できます。
- 3. 詰め物・被せ物治療において、隙間のない、ピッタリとした詰め物や被せ物をすることができます。
- 4. 治療の動画をHDDに記録し、治療後にモニターに再生し患者さんに見ていただきながら説明ができます。
当院の根管治療成功率
日本の根管治療の成功率は30〜50%(失敗率は50〜70%)であり、残念ながら世界的にも決して誇れるものではないという学術データが出ています。世界の成功率に届き、更に超えることを目指すべきと考え、日々診療をしています。
当院の根管治療(非外科的歯内療法)の成功率は96.1%であり、必要に応じて外科的歯内療法(外科手術)を併用した場合には成功率が98.7%に向上します。外科的歯内療法は通常、非外科的歯内療法で治癒しなかったケースに行われますが、当院では非外科的歯内療法で治癒に導けることが多く、外科的歯内療法を必要としないことがほとんどです。さらに、根管治療または外科的歯内療法で膿が治った後には、膿が再発するケースは、ほぼ100%ありません。(術者がベストを尽くしても患者側の生体反応の違いにより、治療の成功率は100%と言い切ることはできませんが、当院では、ほぼ100%に近い成功率を出しています。)
更に当院では、根管治療が成功した状態を維持するために、根管治療後に入れる被せ物も高精度に製作し、細菌の根管への再感染を(コロナルリーケージ)を防ぎます。
根管治療のみならず、根管治療後の被せ物治療も顕微鏡を使って責任をもって作成することにより、予後の良い状態を保つことができています。これらは、当医院の15年間の顕微鏡治療の結果によっても証明されています。
岡野歯科医院では
<ハイエンドモデルを使っています>
岡野歯科医院では、歯科治療のほぼ全行程で歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いています。
一言で歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)といっても、様々な機種やモデルがあり、それぞれのメーカーにより鮮明さや使用感が異なります。
当院では、ハイエンドモデルの歯科用顕微鏡(Carl Zeiss社 OPMI Pro ergo)を治療に使用しています。Carl Zeiss社 OPMI Pro ergo(プロエルゴ)は、拡大倍率を最大30倍まで拡大することができ、さらに、必要に応じて常に倍率を適切に変動させながら治療することができます。
<フットペダルでコントロールしています>
昨今、日本においても歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を導入する歯科医院が増えてまいりました。
しかし、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)は、『ただ覗いて治療すればよい』ということではありません。
より精密な顕微鏡歯科治療を行うためには歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)のコントロール技術が重要です。
歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使っている歯科医師なら誰もが体験していることですが、倍率を上げるとフォーカス(ピント・歯科の場合は根管や根の先端など)が合わせづらくなり、顕微鏡操作の難易度が格段に上がります(高倍率にすると、すぐピントがずれて患部がぼやけて見えます)。
そこで、効率よく拡大倍率やフォーカスを合わせるために、当院ではフットペダルが装備されている歯科用顕微鏡を使用しています。手元で拡大倍率やフォーカスを変えるより、治療器具から手を離さずにフットペダルで拡大倍率やフォーカスを合わせながら治療するほうが治療が精密におこなえるからです。
更に、光源の違う2種類の顕微鏡を、コンポジットレジン充填や根管治療などの治療内容によって使い分け、常に最適な顕微鏡治療ができるようにしています。
顕微鏡歯科治療と一言でいっても、その治療技術や治療器具によっても異なります。歯科医院に顕微鏡を備えているからといって同じ治療が受けられるとは限らないのです。
<治療の可視化に役立ちます>
また、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の良さの一つに、治療の可視化があります。
治療の全過程を、顕微鏡に備わったカメラで動画撮影し、HDDに記録したものを治療後にモニターに再生し、患者さんに見ていただきながら毎回説明することができます。
患者さんは治療の全行程が動画で見られますので、非常に安心感を得ることができます。
顕微鏡歯科治療は、患者さんに非常にメリットの多い治療です。
顕微鏡治療の良さを少しでも多くの方に理解していただけたらと思っております。

全国で11名の歯科医師のみ、
日本で最も厳しい顕微鏡歯科基準をクリア
顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医・日本顕微鏡学会認定医
根管治療・顕微鏡歯科治療専門 歯科医岡野 眞