「MTAセメントとは」
MTAセメント
MTA(Mineral Trioxide Aggregate)セメントは、 酸化カルシウム、二酸化ケイ素、 酸化アルミニウム等のポルトランドセメントに造影剤として酸化ビスマスまたはジルコニアを添加したものです。MTAの粉末と精製水を混和することにより硬化します。日本では、歯の神経を保存する治療で認可されていますが、歯根の穿孔の封鎖や根管充填にも優れた効果を発揮します。
MTAセメントは、水と反応すると膨張するため、根管充填材として使用すると根管の封鎖性が上がります。また、生体親和性が高く異物反応が起こりにくいのも特徴です。硬化した後も一定期間強いアルカリ性を保ち、殺菌効果もあります。MTAセメントで歯髄の露出面や根管を封鎖することで菌を通過したり繁殖させないことにより治癒しやすい環境を作ることができます。
岡野歯科医院では
MTAセメントは歯の土台(コア)を築造する時にも有効な材料です。一般的に使われている『ガッタパーチャ』で根管充填されていると、コア(土台)の築造時に『ガッタパーチャ』がめくれたり外れたりすることがあります。そのことにより、根管充填した根管に隙間ができ細菌が侵入したり、細菌が繁殖する隙間ができる可能性があり、終えたばかりの根管治療を失敗させてしまうかもしれません。MTAセメントで根管充填した場合は、『ガッタパーチャ』のように、めくれたり外れたりすることがないために、コア(土台)の築造時の再感染を防ぐことができます。
当医院は難症例も多く、MTAセメントでなければ治せなかったであろうと思われるケースも多いです。MTAセメントは、覆髄、歯根の穿孔の封鎖、根管治療、歯根破折の治療等、それぞれの治療において大きな力を発揮する、とても有効な材料です。
全国で11名の歯科医師のみ、
日本で最も厳しい顕微鏡歯科基準をクリア
顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医・日本顕微鏡学会認定医
根管治療・顕微鏡歯科治療専門 歯科医岡野 眞