「MTAセメントとは」
MTAセメント
MTA(Mineral Trioxide Aggregate)セメントは、 酸化カルシウム、二酸化ケイ素、 酸化アルミニウム等のポルトランドセメントに造影剤として酸化ビスマスまたはジルコニアを添加したものです。MTAの粉末と精製水を混和することにより硬化します。日本では、歯の神経を保存する治療で認可されていますが、歯根の穿孔の封鎖や根管充填にも優れた効果を発揮します。
MTAセメントは、水と反応すると膨張するため、根管充填材として使用すると根管の封鎖性が上がります。また、生体親和性が高く異物反応が起こりにくいのも特徴です。硬化した後も一定期間強いアルカリ性を保ち、殺菌効果もあります。MTAセメントで歯髄の露出面や根管を封鎖することで菌を通過したり繁殖させないことにより治癒しやすい環境を作ることができます。
当院の根管治療成功率
日本の根管治療の成功率は30〜50%(失敗率は50〜70%)であり、残念ながら世界的にも決して誇れるものではないという学術データが出ています。世界の成功率に届き、更に超えることを目指すべきと考え、日々診療をしています。
当院の根管治療(非外科的歯内療法)の成功率は96.1%であり、必要に応じて外科的歯内療法(外科手術)を併用した場合には成功率が98.7%に向上します。外科的歯内療法は通常、非外科的歯内療法で治癒しなかったケースに行われますが、当院では非外科的歯内療法で治癒に導けることが多く、外科的歯内療法を必要としないことがほとんどです。さらに、根管治療または外科的歯内療法で膿が治った後には、膿が再発するケースは、ほぼ100%ありません。(術者がベストを尽くしても患者側の生体反応の違いにより、治療の成功率は100%と言い切ることはできませんが、当院では、ほぼ100%に近い成功率を出しています。)
更に当院では、根管治療が成功した状態を維持するために、根管治療後に入れる被せ物も高精度に製作し、細菌の根管への再感染を(コロナルリーケージ)を防ぎます。
根管治療のみならず、根管治療後の被せ物治療も顕微鏡を使って責任をもって作成することにより、予後の良い状態を保つことができています。これらは、当医院の15年間の顕微鏡治療の結果によっても証明されています。
岡野歯科医院では
MTAセメントは歯の土台(コア)を築造する時にも有効な材料です。一般的に使われている『ガッタパーチャ』で根管充填されていると、コア(土台)の築造時に『ガッタパーチャ』がめくれたり外れたりすることがあります。そのことにより、根管充填した根管に隙間ができ細菌が侵入したり、細菌が繁殖する隙間ができる可能性があり、終えたばかりの根管治療を失敗させてしまうかもしれません。MTAセメントで根管充填した場合は、『ガッタパーチャ』のように、めくれたり外れたりすることがないために、コア(土台)の築造時の再感染を防ぐことができます。
当医院は難症例も多く、MTAセメントでなければ治せなかったであろうと思われるケースも多いです。MTAセメントは、覆髄、歯根の穿孔の封鎖、根管治療、歯根破折の治療等、それぞれの治療において大きな力を発揮する、とても有効な材料です。

全国で11名の歯科医師のみ、
日本で最も厳しい顕微鏡歯科基準をクリア
顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医・日本顕微鏡学会認定医
根管治療・顕微鏡歯科治療専門 歯科医岡野 眞