岡野歯科医院
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役立つ歯のコラム 役立つ歯のコラム

用語解説

「歯垢(プラーク)とは」

歯垢(プラーク)とは

歯垢(プラーク)とは、細菌と代謝物の塊のことです。
歯垢は歯の表面や歯の周りにある歯肉溝内にあり、白色または黄白色を呈しネバネバしています。歯垢の中には、1mgあたり1億個以上の細菌が存在していると言われ、むし歯や歯周病菌も含まれています。

わたしたちは、一日に数回の食事や間食を摂ります。それらを栄養源にして細菌などが繁殖していきます。通常、私たちのお口の中には自浄作用が備わっていますので、唾液が細菌を流してくれます。ところが、お口の中には唾液の流れが悪い所があり、その部分で特に細菌が増殖していきます。

そしてこれらが細菌の塊、歯垢となります。

歯垢(プラーク)が溜まりやすい部分

歯垢が溜まりやすい部分とは、歯の嚙む面にある溝、歯の間、歯ぐき(歯肉)との境目などです。
これらの部位には歯垢が付着しやすく、むし歯や歯周病になりやすい部位でもあります。

歯垢(プラーク)に含まれる細菌

歯垢の組成は、70~80%が水、20~30%が固有物で、固有物の70%が細菌と言われています。
そして歯垢には、様々な細菌が含まれています。その代表的な細菌が、レンサ球菌(きゅうきん)、ラセン菌、桿菌(かんきん)等です。歯垢の中には、むし歯に強く関係する細菌や歯周病の進行に影響をおよぼす細菌が含まれています。下記は財団法人ライオン歯科衛生研究所さんの動画です。歯垢を位相差顕微鏡で拡大して見た動画で、細菌がウヨウヨと動く様子が見て取れます。(歯垢と細菌の関係がイメージしやすいのでご紹介いたします。)

歯垢(プラーク)が作られる過程

歯垢は、食後、8時間程度で生成されます。以下が歯垢の生成過程です。

まずは、唾液によって歯の表面に一層薄い膜のようなもの(ペリクル)が生成され、さらにそこに細菌が付着します。そこで細菌が定着・増殖することで歯垢が形成されます。いったん細菌の塊(歯垢)が形成されてしまうと除去しにくくなります。

そのため、歯垢を抑えるためには、歯垢が生成される前に細菌が付着した部位を清掃することが必要です。

むし歯と歯垢の関係

歯の周りが歯垢の中のむし歯菌が出す酸により酸性に傾くと、歯の構成成分であるカルシウムが溶け出してしまいます(脱灰)。しかし、速やかに歯垢が取り除かれれば、歯は唾液によって再石灰化しますので、むし歯にならずに自然修復します。しかし、長期間にわたり歯垢がついたままだと、むし歯になるリスクが高まります。歯垢はむし歯のスタート地点なのです。

岡野歯科医院では

ブラッシング指導当院では、むし歯や歯周病予防のためには、ご自身で歯垢を毎日確実に落とす事が一番効果的 であると考えています。歯科医院での3ヵ月に一度でのクリーニングでは予防はできていないと日々実感しているからです。ですから、当医院ではの歯みがき(歯ブラシ)指導に重点をおき、3ヵ月に一度のクリーニングは行っていません。

しかし、ただ単に歯磨きをしていればむし歯にならないというわけではありません。まずは、ご自身の磨き残しになりやすい場所を知り、正しいやり方で歯ブラシをすることにより、その部分を意識して歯垢を落とすことが重要になります。
そのために、まずは患者さんに『むし歯の好発部位』について知っていただく事が大切だと考えています。

『むし歯の好発部位』は人によって様々です。
歯の形、歯の向き、大きさ、歯並び等により、歯垢のたまり易さがかわりますので、それぞれの歯を1本単位で見ていく必要があるのです。

ただ、多くの人に共通して、むし歯ができやすい部分があります。

それは、歯と歯の間、歯ぐきの近く、噛む面や横の面の窪みです。これらの場所は、咀嚼時に食べ物があたりにくいため自浄作用が働きにくく、歯ブラシも当たりにくい場所です。

そこで当院では、むし歯の好発部位の磨き残しを減らすため、丁寧な歯みがき指導を行っています。
患者さんのお口の状況に沿って、しっかりと歯みがきができるようなブラッシング指導を行います。

歯ブラシだけで落とせる歯垢は全体の60%程度といわれています。そのため、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスを使用し歯垢を除去する確率を高める必要があります。歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスを組み合わせながら、確実に歯垢を落とすことで、むし歯や歯周病の予防を啓発しています。

実際には、歯ブラシや歯間ブラシの使い方を正しく理解されていない方が多くいらっしゃいます。
いくら自己流で行ってみても、歯垢は上手く落ちません。だからこそ、歯科医師や歯科衛生士による専門的なブラッシング指導が必要なのです。

当院の歯磨き(ブラッシング)指導は、患者さんひとりひとりにあった方法でおこなっています。

歯科医師

全国で11名の歯科医師・・・・・・・のみ
日本で最も厳しい顕微鏡歯科基準をクリア

顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医・日本顕微鏡学会認定医

根管治療・顕微鏡歯科治療専門 歯科医岡野 眞

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