岡野歯科医院
根管治療・マイクロスコープ【武蔵小杉駅徒歩1分】完全予約制・自由診療TEL.044-711-8241
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用語解説

「う蝕」

う蝕

う蝕は、むし歯のことです。むし歯菌がお口の中に入ってきた糖分を発酵させて乳酸などの有機酸を産生し、この酸が歯を溶解して歯に穴に空け実質欠損を生じます。う蝕の進行度は、CO~C4に分類されます。
う蝕を作る原因菌は、ミュータンス菌・ソブリヌス菌・ラクトバチラス菌などが知られています。それぞれ役割があり、ミュータンス菌はう蝕のきっかけを作る、ソブリヌス菌はう蝕の原因菌の住処を作る、ラクトバチラス菌はう蝕を進行させるなどの役割があります。
う蝕は、歯周病に次ぐ抜歯の原因のNo.2で、抜歯の原因の約30%がう蝕と言われています。
う蝕の進行度と治療
う蝕は、進行度によって以下に分類されます。合わせて、それぞれの治療について説明します。

CO

カリエスオブザベーションの略です。要観察歯という意味で、う蝕は始まっているが、実質欠損は無い状態です(むし歯の穴が開いていない)。
治療は、通常詰め物はせず清掃の強化や生活習慣の改善により再石灰化を目指しう蝕の進行を防ぎます。

C1

う蝕が進行し、エナメル質に実質欠損ができている状態です(エナメル質に穴が開いている)。
治療は、清掃の強化や生活習慣の改善しながら経過観察し、更に進行してくるようなら詰め物治療をします。

C2

象牙質までう蝕が進行した状態です(むし歯の穴がエナメル質から象牙質に拡がっている)。
清掃の強化や生活習慣の改善では、う蝕の進行を食い止めることは難しいので、詰め物や被せ物治療が必要になります。

C3

う蝕が歯髄(歯の神経)まで進行した状態です。細菌が歯髄に入り込み炎症を起こします。
治療は、痛みが無く歯髄が生きていれば、神経を残す処置をします(覆髄)。歯髄が生きていても痛みがあったり、歯髄が死んでいれば根管治療を行います。

C4

歯茎から上の歯冠部がう蝕で崩壊している状態です。歯の神経の通り道である根管は完全に露出し、根管は細菌に汚染され歯髄は死んで根の周りに膿を持っていることも多いです。
治療は、抜歯です。

全身的な病気にう蝕が関わることもあります。そういうことからも、う蝕の予防(むし歯予防)が重要になります。う蝕ができやすいところを知っておくと、う蝕の予防をしやすくなります。

う蝕(むし歯)ができやすいところ

  • ①歯にある凹みや溝
  • ②歯と歯の間
  • ③歯茎の近く
  • ④歯茎が後退して露出した歯根
  • ⑤不適合な詰め物・被せ物と歯とのつなぎ目

以上のところに気を付けて歯垢を清掃するようにします。

岡野歯科医院では

マイクロスコープ(治療用顕微鏡)上記のう蝕(むし歯)ができやすいところの①~④は、清掃の強化で予防しますが、⑤は清掃の強化ができません。詰め物・被せ物と歯とのつなぎ目に段差や隙間がある状態を不適合と言います。不適合な場所は歯垢が溜まりやすく、また歯ブラシやフロスでも歯垢が落ちにくくなります。そういうことから、詰め物・被せ物をした歯のう蝕の再発が後を絶たないのです。そのためには、不適合を解消し歯にピッタリ合った詰め物・被せ物治療をしてつなぎ目に溜まった歯垢を歯ブラシやフロスで落とせるようにするしかありません。詰め物や被せ物を歯にピッタリ合わせるためには、つなぎ目を大きく拡大視することが必要です。治療用顕微鏡は、肉眼の30倍まで拡大視することができるので、歯にピッタリ合わせるのに大きな効果があります。
当医院では、コンポジットレジン充填や被せ物・詰め物などのう蝕治療の全工程で治療用顕微鏡を使い、また歯科技工士も詰め物や被せ物の製作時に顕微鏡を使います。それにより歯と詰め物や被せ物とのつなぎ目をピッタリ合わせ、歯ブラシやフロスで歯垢を落としやすい環境を整えることにより、う蝕の発生を最小限に抑えるよう努めています。

歯科医師

全国で11名の歯科医師・・・・・・・のみ
日本で最も厳しい顕微鏡歯科基準をクリア

顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医・日本顕微鏡学会認定医

根管治療・顕微鏡歯科治療専門 歯科医岡野 眞

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